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Linux zaurus SL−C750.760用動画再生評価報告書

研究日時 2003/10/01〜
研究者 へるつ
研究内容 VGAザウルスにおける動画再生能力の評価、おもにソフトウエアによる違いを検証する。
前提条件 SL-C750,760のみを対象とする。
現在シャープ公式に発表されているファームウエア1.50JPをいれたSL-C700で同条件で再生した場合、比べるのがかわいそうな結果がでているため。
ただし、非公式ファームウエアの場合は未検証
注意点 再生する動画のフォマート、圧縮のパラメータ、動画素材によって全く別の結果がでることは十分に考えられるので、この報告書の結果だけがすべてではない。
参考資料 とりあえずいろいろ報告が散在しているのでこちらからリンクをたどっていってください。
追加 スペシャルカーネルについての情報を追加

現在、SL-C750.760(以下ザウルスと表記)で利用できる、「普通の人(エンドユーザー)」が利用できる動画再生プログラムは以下の4つ

様々な要素によって再生結果が変化するので、以下は研究者の独断と偏見により行なう。

共通条件としては元ソースは640*480でDVD画質程度のものを、圧縮条件を変更して行なうものとする。

理想的評価方法としては元ソースを提示、ザウルスで再生しているところをDVカメラで撮影、そのDVを「DVフォマートのまま」公開が考えられるが、サーバー負荷、研究者の手間暇、なによりも著作権うんぬんを回避するため今回はこの評価をしない。(1) (3)

よって、以下の実験結果については文章による「曖昧なもの」となる。


いままで各種色々なファイルを再生した結果、再生品質にかなり影響がでるパラメーターとしては

「圧縮方式」「転送レート」「記録メディア」「全画面再生」であると考えられる。
今回はVGAの液晶を最大限に生かすために全画面再生で試験を行なう。

以下様々な条件の再生結果を表にまとめる。
略称について CF:コンパクトフラッシュ(よくあるもの) MD:マイクロドライブ340MB

映像(Mpeg4) 音(MP3) メディア MoviePlayer tkcVideoPlayer DrZvideo KINO2
320*240
15fps
400kbps

48kHz
Stereo
96kbps
CF ○(WMV.ASF)
MD ○(WMV.ASF) 音切れ 音切れ 音切れ
320*240
30fps
400kbps
CF ×駒落ち
MD ×駒落ち 音切れ 音切れ 音切れ
320*240 mpeg1
1152kbps
CF ×(MPG) ○駒落ち △駒落ち
MD ×(MPG) △音切れ △音切れ 音切れ
352*240 mpeg1
VideoCD完全準拠
1152kbps
CF ×(MPG) ○駒落ち    
MD ×(MPG) ○駒落ち  △駒落ち 再生不能
352*240 mpeg1
VideoCDオーバースペック
1500kbps
CF ×(MPG) ○駒落ち 駒落ち画像欠け
5fps
再生不能
MD ×(MPG) ○駒落ち △駒落ち 再生不能
320*240
30fps
250kbps
48kHz
Stereo
96kbps
CF ×(AVI) △20fps駒落ち ○24fps ○30fps
MD ×(AVI) △12fps駒落ち ○24fps ○30fps
320*240
30fps
400kbps
48kHz
Stereo
96kbps
CF ×(AVI) △20fps駒落ち ○24fps ○30fps
MD ×(AVI) △12fps駒落ち ○24fps ○30fps
320*240
30fps
900kbps
48kHz
Stereo
96kbps
CF ×(AVI) △15fps駒落ち ○24fps ○30fps
MD ×(AVI)      
             

注意事項および、補足

かなり重要な注意点。

Mpeg4映像デコード、スクリーン描写アルゴリズムに一番問題があるのがtkcVideo
その次にKINO2が上げられる。
tkcVideoにおいては転送、描写が間に合わなかった場合、その部分の画像はそのままで、演算しきれたところのみ映像が挿し変わる場合がある。
KINO2の場合、Mpeg4デコード時に横方向に縞模様がでる場合が見受けられる。ただ、この縞模様については全くでない素材と頻発する素材があるので、まったく影響ない環境の人もいると考えられる。

ただ、研究者の再生素材は「非実写映像」を主にしているので、この横線ノイズは気になりだすと問題。(2)
将来的にコア部分がVerUpすれば問題なくなると考えるが、現時点では対応していない模様。

KINO2とDrZVideoPlayerの違い。
KINO2は一部演算を「簡易演算、もしくは省略」することで再生フレームレートを向上させている。
DrZは正確に演算(手抜きをしない)ので正確な再生をする代わりに、若干駒落ちがする。
前述の横線ノイズはこの為に発生していると考えられる。

KINO2だけの傾向?
研究者の環境では、ファイルを再生した最初の1、2秒は動作がとまったかのようになり、そのあと駒落ちした映像が一瞬流れ、最後に安定して再生をしだす。
同じファイルでも他のプレイヤーではそのようなことは見受けられないため、再生時の初期化ルーチンに問題があると考える。
またMpeg1ファイルでも再生できるファイル、できないファイルがあり、どのように作成すれば必ず再生できるかが不明。

Mpeg1の再生「対応」状況(再生の品質ではない)の評価なら
tkcVideo>DrZ>KINO2となる。


結論、

無料であるからザウルスに最低KINO2を入れましょう。
これがあるだけで再生できるフォマートは格段に増えます。
ネットで公開されているビデオが再生できたり、デジカメで撮影した「動画」が見えたりします。

画質にこだわりたい人は DrZVideoPlayerを購入しましょう。

横着したい人、とくに「日本語ファイル名でビデオを作っている人」はtkcVideoしか選択できません。(ファイルとの関連づけも自動で行なわれます)
あと、Mpeg1の再生が主ならばとりあえず一番再生できる確率が高いのもtkcVideoとなります。


研究者が実際によく設定しているパラメーター

  1. Mpeg1で録画しているTVが元ソースの場合。(VAIOで録画してるとどんどんたまっていくのです)
    VirtualDubで DivX5.0.5 1-Pass 圧縮 転送レート400kbps 29.97fps 
    352*240の画面サイズをリサイズして320*240に
    音声 56kbps 22.05kHz 16bit Stereo(Windowsレジストリいじらなくても選択できる上限)
  2. インターネット経由でダウンロードしてくるデモムービー、「もちし」等。
    VirtualDubで DivX5.0.5 1-Pass 圧縮 転送レート400kbps フレームレート変更無し。
    音声再圧縮しない(もとからMP3の場合)もしくは 96kbps 48kHz 16bit Stereo
  3. TVみながらWMEでiEEE1394端子から取り込み、リアルタイム圧縮 転送レート500kbpsに合わせるため微妙に小細工。
    ISO-Mpeg4 VIDEO V1 395kbps 320*240 15fps
    MP3 96kbps 48kHz 16bit Stereo

    これだとザウルス標準のプレイヤーでもキレイにみれます。
    なおフレームレートと29.97fpsにするとCeleron1.7GHzのノートでも処理落ちするのが,この設定に行き着いた本当の理由。

 


今後の研究対象

ハイスピードCFだと転送レートを上げることができるのか?
もしザウルスがクロックアップしたらどうなるのか?

ただし、研究者は貧乏暇無しなので、今後の研究対象がなされる可能性は限りなく0。


SLC-750.760用スペシャルカーネルを入れた場合の注意

現時点でこちらで公開されているスペシャルカーネルを採用した場合、一部ソフトに不具合があることが 確認できました。

tkcVideo 問題ない、若干の性能向上の可能性があり。
KINO2 問題ない、再生開始時のつっかかりは相変わらず。
Dr.Z video Mpeg4は問題なし、Mpeg1はブロックノイズがでる、音声と同期しなくなる等の不具合を確認、ブロックノイズのでる傾向はtkcVideoに近い。
MoviePlayer 検証中

カーネルの入れ替えは各自自己責任でお願いします。
CCCRを適切に変更することで、不具合が解消される可能性もありえますが、そこまでまだ検証していません。

 

 


(1)公開するにはいろいろ問題があるファイルを一番再生していますので・・・
とりあえずMusicClipを変換したり、いろいろな映像を編集、加工し、特定の音源に合わせたムービー(笑)をおもに再生しています。実際ザウルスで1時間の映画を鑑賞するかといわれると微妙ですが、TVアニメのAパートだけ、とか 「もちし」だけだと、手軽に楽しめますので。

(2)実写なら関係ないんだろうけど、筆者の場合アニメが主であるため嘘色情報がでると明らかに目立ちます。(青の背景に赤線など)

(3)一応要望があったためどのようなファイルを元ソースにしているか・・・ファイル名だけ上げます。ただし、入手方法については「記憶にございません」

ファイル分析については真空波動研を利用させていただきました。

[Mail Me 〜13人目のシスター・○リンセス〜.avi]
320x240 24Bit Microsoft MPEG4-V2 30.00fps 3700f 
MPEG1-LayerIII 44.10kHz Stereo 128kbps 00:02:03s 
16,243,200Bytes
[嘆きの十二○.avi]
320x240 24Bit Microsoft MPEG4-V2 29.97fps 2729f 
MPEG1-LayerIII 44.10kHz Stereo 128kbps 00:01:31s 
22,010,880Bytes
[巫女○こ○ースのテーマで○ースウィッチ小○ちゃん.avi]
320x240 24Bit Microsoft MPEG4-V2 29.97fps 3738f 
MPEG1-LayerIII 24.00kHz Stereo 56kbps 00:02:04s 
11,469,514Bytes
[N○M○SIS ver1.0[魔○開○機○].mpg]
MPEG1 352x240 29.97fps 1150.00kb/s 4:3 525line NTSC CCIR601 
MPEG1-LayerII 44.10kHz 224kb/s Stereo
46,317,320Bytes
[Glove ○n l○○e!!.mpg]
MPEG1 320x240 30fps 1800.00kb/s square 
MPEG1-LayerII 44.10kHz 192kb/s Stereo
20,242,040Bytes

参考、上記ファイルをザウルス用に変換すると

[Glove○n○ife!.avi]
320x240 24Bit DivX 5.0.5 30.00fps 2381f 
MPEG1-LayerIII 44.10kHz Stereo 95kbps 00:01:19s 
4,681,728Bytes

こうなります。
ファイルサイズがだいぶ節約されているのが分かりますでしょうか?

[Summer○lanet○emix .mpg]
MPEG1 352x240 29.97fps 1150.00kb/s 4:3 525line NTSC CCIR601 
MPEG1-LayerII 44.10kHz 224kb/s Stereo
47,005,224Bytes
[マブラ○偽○P.mpg]
MPEG1 320x240 30fps VBR square 
MPEG1-LayerII 32.00kHz 192kb/s Stereo
29,102,084Bytes
真空波動研 030913
[CCさ○ら_プラチナ.mpg]
MPEG1 640x480 23.976fps VBR square 
MPEG1-LayerII 44.10kHz 192kb/s Stereo
41,320,452Bytes
[シ○プリキッス 〜○だも〜ん〜 .avi]
320x240 24Bit Microsoft MPEG4-V2 30.00fps 4221f 
MPEG1-LayerIII 44.10kHz Stereo 128kbps 00:02:20s 
17,064,390Bytes
[天罰!ナー○ウィッ○ SP.avi]
320x240 24Bit Microsoft MPEG4-V2 29.97fps 5610f 
MPEG1-LayerIII 48.00kHz Stereo 128kbps 00:03:07s 
36,749,480Bytes

もし、上記ファイル名の○をすぐに埋めることができる人、趣味が合うとおもいます。
なお、分からない方が「普通」です。